満島は対照的だったようで、「わたしは割と性格が素直なので。結構『アイラブユー』って言ってハグするような家庭で育ったんです」と語る。しかし、大人になるにつれて家族それぞれに違う人生があることに気づき、対話を始めているという。その上でドラマや映画などでいろいろな家族の形を演じるということに「すごく学びになるし、この映画を演じたこともきっと2、3年後にハッと気づくことがあるんだろうなと思います」と語った。

さらに青山は「父や母の思い出話になった時に、その人にとってあまり良くない記憶だったらどうしようと思って、素直に聞けないことがあります」と明かすと、味元も「自分が言ったことも言葉のニュアンスによって伝わってなかったりすることがあって。家族だからこそちゃんと伝えることが大事なのかなって思ってます」と語るなど、大人っぽいふたりのコメントを聞いた満島は「現場でもふたりが本当に助けてくれたんです」としみじみ。柴咲も「支えられてるんですよ」と付け加えた。

そして中野監督は、自身の両親に向けて、「22、3の時に親に『映画監督になるから金を出してくれ』と言って出してもらったんですけど、本当にこの子が映画監督になると思って出してくれたのか。それを聞いてみたいんですが、まだ聞いたことないんです」と聞けなかったことについて語り、会場を沸かせた。