コムアイさんと⼤森監督は同世代。世代の垣根を超えて坂本さんが与え続けた影響について聞かれると、コムアイさんは「⾬のように瞬間的に現れて、⾳楽として残すことができるかもしれないものへの探究⼼があった⽅だと思います。坂本さん亡くなった後、神宮外苑の樹⽊の伐採反対の活動に参加したんですが、そこにご本⼈はいらっしゃらなくても坂本さんが率いて⼈が集まってきたというか。確固たる想いが引⼒のように作⽤していました」と坂本さんの想いが多くの⼈々に影響を与え、受け継がれている様⼦を話し、「わたしが初めてデモに⾏き始めたが”NONUKES”だったかもしれない。⾃分の⼈⽣を振り返っても、⾊々なところで影響を受けてきたんだなと気付かされますね」と語りました。⾳楽という表現を通じて、被災地⽀援や平和活動など、社会や世界と積極的に関わり合いを続けてきた坂本さん。⼤森監督は「社会のことにだけ関わらず、⾊々なことへ関わっていくことの⼤事さを感じました。もし、⾃分が病気に直⾯したら、美味しいもの⾷べて静かに暮らしたいとか、もう少しエゴイスティックになってしまいそうですが、坂本さんは世界に関わり続けていましたよね」とその姿から多くのことを学んだ様⼦を窺わせます。

最後には、コムアイさん「この映画を通して坂本さんと向き合わせていただいて、私⾃⾝も勇気をもらえたし、もっと感動してもっと楽しめることがこの世にはすごくたくさんあることを教えてもらいました。観た⽅は、これからの⽣き⽅について考えるきっかけになると思うので、ぜひたくさんの⽅に広めていただきたい。ご家族、⼤事な⼈に作品をぜひ伝えてもらえたらいいなと思います」

⼤森監督「今、そしてこの先の世代への橋渡しだと思って作ってきました。⾃分が受け取り、感じたものを誰かに渡して伝えていくという⼀⼼でこの2年半を駆け抜けてきました。⾝近などなたかに、この作品のことをご紹介いただけましたら幸いです」と公開に向けてそれぞれが想いを語り、イベントは幕を閉じました。

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