そんな中、原作者の君嶋彼⽅⽒よりサプライズで⼿紙が届いた。「(芳根と髙橋の)お⼆⼈は、本当に⾒事に陸とまなみを演じきってくださいました。性別を主張しすぎない細やかな演技は⾔わずもがなですが、何よりもお⼆⼈の醸し出す雰囲気が素晴らしく、原作者にもかかわらず『もっとこの⼆⼈のやり取りを⾒せてくれ!』と思いました。『君の顔では泣けない』は⼩説としてはもうこれ以上書くことのない作品だと思っていたのですが、芳根さんの陸を⾒て『もっと陸のことが書きたい』と強く感じてしまいました。髙橋さんのまなみも素晴らしく、原作ではほとんど内⾯が⾒えない難しいキャラクターだったにもかかわらず、感情豊かに表現してくれていました」と、じんわりと⼼に広がる⼿紙に会場も、あたたかな雰囲気に。

芳根は「とても嬉しいですね。原作の先⽣がどう思われるかって、私たちも怖い部分でもあって、それでも、”もっと陸を好きになる”、なんて嬉しいんでしょう。そんな光栄なことあるんだなって思います。そしてその先の陸私もぜひ読ませてもらいたいなと思ったので楽しみにしております」と感激。髙橋も「グループとしての活動の時もそうだけれど、世の中の皆さんに⾃分たちの作品を出す前に、⾃分たち作る側の⼈間が満⾜した気持ちで送り届ける事がエンターテインメントとして素敵な事だと思っています。作品を作る中でハードルが⾼いのが原作の先⽣を納得させることでもあるし、原作者の先⽣は作品を作っていく中でのボスでもあるので、凄く安⼼しました。ムチャクチャ嬉しかったです。胸を張って皆さんに観ていただけると思いました」と原作者の太⿎判に胸を撫でおろしていた。さらに、坂下監督も「この物語の0を1にした⽅なので、初号試写にいらっしゃった時、本当に⼀番緊張しました。緊張するというか、この⽅が“ダメ”と⾔ったら、他の⼈全員が“良い”と⾔っても、それは何か違う気がするというような⽅なので、そう⾔っていただけてすごくよかったです」と率直な気持ちを吐露する。

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