そんなゲストの話を聞いていた永島社長は「わたしは普段、社内で『履歴書よりも追悼文』と言い続けています。何を成し遂げたかという、転職に役立つような履歴書を飾り立てるよりも、自分が死んだ時に周囲の方からどんな風に記憶されるか、という追悼文の価値を大事にしようと言っているんです」と語ると、横田さんの野球人生に触れて「彼の1軍でのヒットは20本です。2000本安打を達成する選手もいる中で、それでもこんなに多くの人の心に住み続けて、今も輝き続けている。まさに横田さんほど素晴らしい追悼文の価値を持った人間はいなかった。それをここにいらっしゃる皆さんが、示してくださったことはとても嬉しいことだと思いました」。

ひとりの野球ファンとして、熱い思いをせつせつと語る永島社長は、2023 年の阪神優勝の夜をこう振り返る。「岩崎(優)投手が出てくる時に『栄光の架橋』が流れ、そして横田さんの背番号が掲げられた時、そしてアナウンサーが『横田さん、今、どこで見ていますか?』と呼びかけた時も涙が止まりませんでした。今日、この素晴らしい場にいさせていただいて、私も同じことを思いました。『横田さん、あなたは今、どこでこの光景を見ていますか』と」。

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