映画化のきっかけを聞かれた監督は、「元々はあるプロデューサーからのお誘いで、原作を読んだんです。そしたら、兄が亡くなる話ではあるのに、読んでいたらクスっと笑ってしまったり、熱い思いになったり、これまで僕がつくってきた映画と方向性が似ているなと思って、これなら僕がつくったら面白くできるんじゃないかと思ったのがきっかけです。」と、振り返る。一方、映画化の話をきいた村井氏は、「率直にとても嬉しかったです。おそらくどの作家さんもそうだと思うのですが、映像化されるということは書き手にとってとても嬉しいことなので。でも、本当は何が起こっているのかあまりわかっていませんでした(笑)。」と、少し戸惑いもあったと当時の心境を述べた。

そんな脚本を読んだオダギリジョーは、「とても素敵な脚本だったので、読んだ後監督にすぐメッセージを送りました。」と、即決だったことを明かした。中野監督作品には、『湯を沸かすほどの熱い愛』以来10年振りの出演となるオダギリジョー。「(監督とは)歳がすごく近いので、わかり合えている何かがある気はしています。監督が書く脚本はいつも”笑って泣ける“面白い脚本が多いので、参加するのがとても楽しみでした。」と、中野監督へ信頼を口にした。

本編を観た感想を問われた村井氏は、「最初はもちろん感動しました。ただ、私の本だけでは兄の死は悲劇的なかたちで終わってしまうのですが、映像になることによっていろんな仕掛けがあって、悲しいだけではなく、楽しい話にもなっていて、私にとってはそれが救いだったなと思います。」と、とても気に入った様子。

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