双子を演じる難しさについて福士は、「涼を演じている“恵”という状態もあって、フィルターを通しての芝居が必要でした。亜子といるシーンでは自分を偽っている苦しさがあり、そのバランスに苦労しました」と振り返り、恵が左利きであるため「利き手の使い方も重要なポイントでした」と明かした。

続いて、強い女性の印象を持つ亜子役を務めた福原は「涼とのシーンは葛藤が多く、心が揺れ動く時間でした。亜子の気持ちを自分に落とし込むまで時間をかけました」と作品に込めた想いを語った。

『世界の中心で愛を叫ぶ』ぶりに純粋なラブストーリーを描いた行定監督は、「2人は“関係を偽る”ところから始まりますが、その先に生まれる真実の感情を丁寧に描きたかった。関西だと余計ツッコミを入れたくなる関係ですが(笑)、その“フリ”の先にある愛を掘り下げました」と作品に込めた想いを語った。

ニュージーランドでの撮影について、福原は「ニュージーランドに着いた初日は撮影の予定がありませんでしたが、天候の影響で急遽テカポ湖に向かうことに。空港からそのまま撮影へ向かい、おかげで最高の景色が撮れました」 とエピソードを披露した。