続いて話題は、ドキュメンタリー『THE ORIGIN』へ。なぜドキュメンタリー映画を撮ることを決めたのか、その理由に迫ると、大森は「映画の尺や規模じゃないと表現できない事や、ディテールが伝わりにくい事がたくさんあったり、何よりチームの愛情をすごく感じたので、これは映画として届けたいと思いました。最近、いろんなことで僕たちを知っていただく機会も多くなってきたのですが、同時に奥行きも見せなくてはならないなと。この人たちも生き物なんだと伝わる機会になると良いなと思いました」と真摯な表情で打ち明けた。

今回のドキュメンタリーでは3人それぞれ個別のインタビューが入っており、互いのインタビューを見た印象を問われると、若井は「メンバーの前では恥ずかしくて言えなかったことや、メンバーそれぞれの今の本音が込められていると思いますね」と、解説。藤澤は、「僕自身が話しているところは、小恥ずかしい気もしますが…。ここまで元貴が若井の事、自分の事を話してくれたり、若井が凄くメンバーの事を良い形で言い表してくれている瞬間もあって新鮮でした」と、見どころをアピール。そして、本作には、大森による楽曲制作シーンが含まれており、藤澤は「楽曲制作シーンを撮ることについて、豊島監督からお話があった時に、やめた方が良いんじゃないか?と思いました。曲を作る瞬間って、元貴はメンバーにも見せたことがないし、僕たちはなによりも元貴の作る楽曲を大切にして活動しているので、その根幹の部分を見せるというのは、どういう事なんだろうと、かなりの衝撃でした」と、胸中を明かした。大森は、「僕も“人間”であって、魔法を使って楽曲を作っているわけではない。百何十曲リリースされた楽曲それぞれにストーリーがあり、これはやっぱり人が紡いでいるものなんだと知ってもらうと、今後の自分たちにとって、失うものもあるけど、得るものもあるんじゃないかと思い、撮影することをOKしました」と、その真意について一言一々を噛みしめるように言葉を紡いだ。