ヤクザ役に挑んだ西田聖志郎は、役作りについて「吉田三郎という人間の背景から丁寧に作った。こういう役は45 年の役者人生でも数えるほど」と明かしつつ、鹿児島については「桜島が見えた瞬間に力が湧く」と語り、地元愛あふれるコメントに客席が大きく頷いた。また、新名真郎はプライベートでの西岡徳馬との“腕組みエピソード”を披露し、会場を笑わせた。「飲みに行くと、2軒目くらいで腕を組んでくるんですよ(笑)。でも撮影では空気が一変して、プロの顔にゾクっとしました」と語り、そのギャップに観客も感心しきり。

市來賢志も、西岡との共演での緊張を告白。「声が震えそうだったけれど、ネクタイを直して“このままでいいよ”と言ってくれた」と、器の大きさに救われた撮影秘話を語った。地元のおすすめとして、小金太ラーメンや鹿児島スイーツ、カフェ巡りを挙げると、客席からも「分かる!」の声が上がった。

終盤には、凪の息子・翔馬を演じた上村駿介くんがサプライズ登場。蝶ネクタイ姿であらわれると、大原は思わず
「身長伸びたね…!」と目を細め、1年ぶりの“親子再会”に会場が一気に温かい空気に包まれた。

大原は「初めての母親役だったけど、翔馬くんが母親にしてくれた」と感謝を伝え、観客もほっこり。
最後に諸江亮監督が「この映画を全国に広めたい。SNSで感想をいただけたら嬉しいです」と呼びかけ、イベントは和やかな拍手と共に締めくくられた。鹿児島で生まれた“人情”と、作品が映し出す“温度”がそのままに表れた舞台挨拶となった。

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