冒頭は、涼(福士蒼汰)がニュージーランドへ旅立つ双子の弟・恵と、その恋人・亜子(福原遥)を見送るシーンから幕を開ける。平穏に見えた日常が一変するのは、「双子の弟が死んだ」という衝撃の知らせを受けた直後のこと。ショックで心を乱していた亜子の前に、亡き恵と瓜二つの涼が現れ、亜子は思わず恵だと信じ込んでしまう。涼は亜子を想うあまり、弟・恵のフリをして亜子との生活を始めるが、互いに抱える秘密は言葉にできない。

ナレーションでは、涼の「君に笑っていてほしくて、俺は弟として生きることを決めた」という切ない告白や、亜子の「いつもそばにいてくれる大好きな人 あなたに言わなければいけない秘密があった」といった言葉、そして「愛しているから、言えなかった」――互いを想うがゆえに伝えることができなかった想いが、映像を通して観る者の心を揺さぶる。映像のラストには、目に涙を浮かべながら笑顔を見せる亜子、そして二人の運命を象徴するキスシーンが映し出され、秘密を抱えながらも、惹かれ合っていく二人の姿が、切なくも温かい余韻を残す。

本作を鑑賞した著名人、映画編集部からは「これからも生きていく人のラブストーリーをくらった」、「何度も何度も涙があふれてきた」、「過去最高の『楓』がエンドロールで待っている」とのコメントも寄せられ、映画のクライマックスへの期待を一層高めている。
ファイナル予告映像はこちら https://youtu.be/-k10OEq3dfw