なぜ日本でこれほど愛されるのか? 3人が語る「BTTFの魔法」
イベント後半、「世界中、そして日本でこれほど本作が愛され続ける理由は?」と問われると、3人はそれぞれの視点で熱く語った。

リー・トンプソンは「普遍的な魅力」を挙げた。「普通の人が尋常ではない状況に置かれ、自分と家族の人生を変える勇気を持つ物語だからです。そして……日本の人々はとても趣味がいいからだと思います(笑)」と茶目っ気たっぷりに感謝を述べた。

今回で5回目の来日となるトム・ウィルソンは、日本のファンの「歓迎の温かさ」に触れ、「日本のアニメや漫画と同様に、皆さんは素晴らしいストーリーがお好きですよね。アクションやSF要素の底流にあるのは、ドクとマーティの友情、そして家族の物語です。『もしタイムマシンで若き日の両親に会ったら友達になれるか?』という問いかけ。日本はそういった冒険にマッチする素晴らしい国です」と分析した。

続いてクローディア・ウェルズは、日本文化の「完璧さ」と映画の共通点を指摘。「日本に来て気づいたのは、皆さんが細部にまでこだわり、秩序立てて行う美しさです。朝食のフルーツの盛り付けからショーの構成まで、すべてが最高レベル。そしてこの映画もまた、多くの人が言うように『完璧な映画』です。あらゆるディテールが機能し、間違いが一切ない。日本の皆さんの『完璧さを求める特質』とこの映画は、深く響き合っているのだと思います」と、最大級の賛辞を送った。

最後にクリストファー・ロイドは「BTTFは国際的な成功収めることができました。それは、全ての人が、どこの場所に行きたいのか、未来なのか、過去なのか…それを自分が決めることが出来る。そのことがすごく楽しみなんだと思います。稲妻が光り、自分が決めたところに行くことが出来る。そういった映画を観ることによって、視聴者も“自分だったらどうしよう”と思うと思うんです。みんないろいろな事に想いを馳せる。それが、タイムトラベルが出来るという、この映画の特性で受け入れられる理由だと思います」と語った。
