そしてこの日は十明による劇中歌「楓」の生歌唱も。映画を鑑賞した観客の前で、しかも主演キャスト、監督が目の前で見ているという状況に「緊張しちゃって、目がキョロキョロしてしまっていますが、ちゃんと届けられるように頑張ります」と意気込んだ。

そしてキーボードの演奏に乗せ、「楓」を生披露。透き通るような声質の中に、芯の強さを感じさせるような歌声で歌いあげると、ステージ前方に座った登壇者たちをはじめ、会場の観客もしみじみと耳を傾けていた。

歌唱を終えた十明は「皆さんの前で歌うことで、自分のこの映画に向けた気持ちを改めて届けられたかなと思うと、すごく嬉しいです」と晴れやかな表情に。福原は「めちゃめちゃ感動しました」と語り、そっと涙をぬぐうひと幕も。「もうずっと余韻があって、本当に泣けてくる。すごく素敵です」と感無量の表情を見せた。

福士も感激した様子で「本当に温かい。針に糸を通すような隙間の中で歌っていらっしゃるんですけど、その中に太い芯のようなものというか、温度を感じて。やはりこの近さで聴くとより一層、心に来るものがありました。とても素晴らしかったです」と続けると、行定監督も「劇中では、どうしても途中までなので、フルコーラスで聴けるというのがなかなか貴重。やっぱりいいですね。サビの部分はグッと来るものがあるなと思いました」としみじみ語ると、さらに福原が「包み込んでくれる感じがすごくして、これからも頑張れます」と笑顔で付け加えた。

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