⼭吹の⺟親・雪乃を演じた安藤も「⾃分も⺟親なんですけど、こうあるべきではない姿というのを雪乃は辿ってしまうんです。きっと⼭吹がわたしにかけてくれる優しさが⽣きる術だったのかなと。普通の愛をあげられなかったのが残念です」と、傷ついたまま現実を受けれることができなかった雪乃という役柄について振り、雪乃の夫であり⼭吹らの⽗・淳吾役を演じた安⽥は、森ガキ監督に、なぜ⾃分に淳吾役をオファーしたのかと質問。その真意を、「どうしようもない男だなって。それにキャスティングされたということは、ん?と思った」と⾃虐交じりにコメントすると場内は笑いに。問を投げられた森ガキ監督は、「安⽥さんはどんな役でもできる⽅なので、その中で何も⾔わなくてもちょっと不穏な・ミステリアスな感じを漂わせたいと思った」と安⽥だからこそのキャスティング理由を告⽩。その⾔葉に安⽥も安⼼した様⼦をみせていた。

イベント後半では、映画にちなみ「皆さんがこれまでについた『優しいうそ』を教えてください」というトークコーナーが。まずは向⾥が「カフェで店員さんにお茶をこぼされて、びしょ濡れになったけど『防⽔なので⼤丈夫です』とうそをついた」というエピソードを披露。「そこで変な空気になると、店員さんがバイト時間中、引きずったままになってしまうかなと思って」という優しい配慮に、登壇者たちからは「優しい!」と感嘆の声が。

⺟親役の安藤裕⼦は、かわいい⼥の⼦のイラスト付きで「これいいよ、ちょうだい」という会話の回答。「娘が⾷いしん坊で、おかずやスイーツを分け合っていても『もっとちょうだい』と⾔われると、⾃分は⾜りなくても『あ、いいよ』って差し出します」という役柄とは対照的な、親⼼あふれるエピソードを披露した。