伊藤はというと、「嘘というか、みんなが”あぁ〜“ということかなと思うんですけど…」と前置きしつつ「初めて聞いたようなリアクションをした」と回答。その答えを聞いた瞬間、全員が”あぁ〜“とリアクションし、まさに!な反応に場内全体からも共感の声が漏れ、

最後に⾼杉が「タクシー……」と回答。「空港までタクシーに乗った時、運転⼿さんがすごくおしゃべりな⽅で。その⽅の壮絶な⼈⽣の話を聞くことになったんです。到着予定時刻がギリギリになって『まずいな』と思ったんですが、運転⼿さんが話に夢中になっていて。そのタイミングで『時間⼤丈夫?』と聞かれたんですが、話の腰を折るのも悪いなと思って『⼤丈夫です』と答えました」と述懐。それだけではなく、「タクシーの中で『もうこの⼈の⾯⽩い話を聞けるなら、次の⾶⾏機でもいいかも』と覚悟を決めていました」と付け加えた⾼杉。結果的には⼩⾛りで空港に向かい間に合ったというが、このエピソードに登壇者たちも「優しいを超えてますよ」と⾼杉の⼈柄に感嘆しきりだった。

そんな舞台あいさつも終盤となり、最後に⾼杉がこれから映画を観る⽅にメッセージを。「あらためて家族ってなんだろうと考えてみて…家族というのは、切っても切れないものなんだなと思いました。でも家族の24時間を全て知っているわけではないから、どこかで他⼈になっていたりもする。そんな中で、この映画は家族のことだけじゃなくて、隣にいる⼈のことも思いやれる映画なのかなと思っています。⾒えないだけで、いろんな⼈が事情を抱えて⽣きている。この映画は、そんな背景を考えさせてくれます。⾃分は映画とか作品というのは、⼈の⼈⽣を2時間でも1時間30分でも奪うものだと思っているので、⾒てくださった⽅たちが何か⼈⽣が変わるものがあればと思っているんですが、この映画は間違いなく、皆さんの価値観だったり⼈⽣というものを変える⼒がある作品だと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」と作品へのあふれる思いを明かし、舞台挨拶を締めくくった。

1 2 3 4 5

6

7

RELATED

PAGE TOP