それに対し草川は「ちょっとええかっこしいしちゃったんですかね。あまりにも自然に出てしまったので……その節はすみませんでした」と恐縮しつつも、二人の仲の良さが垣間見えるやり取りに、会場にも笑顔が広がった。そんな若手の俳優陣を見守っていたという鈴木は、「わたしはメイク部屋ですれ違う程度でしたが、若手の俳優さんたちみんなの結束力がすごくて。私はそれを母親のような気持ちで、いい青年たちが、一生懸命頑張った現場だなと思って見ていました」と温かな眼差しとともに振り返った。
生前の横田慎太郎さんと交流のあった松谷と秋山監督だが、そんなふたりに「この映画の大ヒットのニュースを天国の横田さんへ報告するとしたら?」という問いかけが。まずは「「本当にたくさんの人に見てもらっています、と伝えると同時に、まだまだ慎太郎さんのことを知ってもらえるように、引き続き頑張っていきます、と伝えたい」と語った松谷。「実際に横田さんが映画を鑑賞したら?」という問いかけには「『僕ってこんな感じですかね?』みたいな感じになるかもしれないですけど、『でもありがとう』とも言ってくれるかなと思います」と返答。
一方の秋山監督は「慎太郎さんの野球に対する向き合い方は本当にストイックで。そこを鷹也が命をかけて野球と向き合ったので、きっと『鷹也、いい感じだよ』と言ってくれると思う」と返答。さらに「友達や記者、お母さんらと接する時は、本当に面白くて愛される方だったんです。映画を見て『泣ける』と言っていただけるのは嬉しいですが、同時に『慎太郎さんってなんだかかわいい、面白い、愛される人だったんだな』といった、そこはかとない魅力も伝われば嬉しい」と語ると、「慎太郎さんだったら『まあまあいい感じですよ』って言ってくれるのかな」と、故人を偲ぶひと幕も。
