イベント終盤には、大ヒットを記念してキャスト陣から客席への松谷さんのサイン入りボールの投げ込みが行われた。野球経験者であり、本作の始球式イベントでも力強いピッチングを披露したこともある松谷の「球速136キロまで出したことがある」というエピソードが紹介され、どよめく会場内だったが、その期待の高さを感じて、「もう出ないです!」とあわてた様子の松谷。そこで「一番奥の方に投げます!」と宣言した通り、会場後方に陣取っていたムービーカメラ付近まで飛び、跳ね返るという事態に。「すいません!」と慌てる松谷に対し、司会者からは「今、カメラマンの方が『おうっ』っとなってました」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。
続いてボールを手にした鈴木は、「私も砲丸投げの選手だったので、肩には自信があるんです」と力強く宣言。冗談交じりで「砲丸投げスタイルで」と構えるそぶりを見せながらも、実際には下手投げでふんわりと客席に投げ込んでみせて、会場を沸かせた。
最後は「野球経験がない」という草川。「急に緊張してどんどん汗が出てきました」とプレッシャーを感じつつも、「左側のレーンを狙いたい」と宣言。その言葉通り、ボールをしっかりと観客に届けることに成功し、「いい感じ!」という声が飛び交った。そんな三者三様の投球スタイルに秋山監督も「慎太郎さんが喜んでくれているような気がします」と笑顔でコメントした。
そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた秋山監督は「横田慎太郎さんの生き様を届けたいと思って、我々スタッフ、キャスト、一丸となってやってきましたが、その映画が皆さん支持されて、『すべての横田慎太郎に捧ぐ』という我々の最後のメッセージのような、大きな映画になってきました。見てくださる一人一人の皆さんも、横田慎太郎さんの一人だと思います。なので皆さんの力をお借りして、もっともっと世界中にこの映画を広めたいと思いますので、ぜひお力をお貸しください」と呼びかけ。
さらに草川が「今日はこうして登壇することもできて嬉しかったですし、こうやってたくさんの方にこの映画が届いてるんだなと思うと、とても心が温かくなります。ぜひこれからも、松谷さんを、そしてこの映画を愛していただけたら」と続けると、松谷も「慎太郎さんの生きた証がいろんな方に届いていると思うと、本当に嬉しい気持ちでいっぱいですし、こうしていろんなところで舞台挨拶をさせていただいて、慎太郎さんのグローブと一緒にいろんなところを回ることができて、本当に嬉しいです。まだまだたくさんの人に見ていただきたいので、引き続き、いろんな人に伝えてもらったり、SNSに投稿していただけたら嬉しいです」とコメント。
そして最後に鈴木が「50万人というたくさんの観客の皆さんに見ていただいて。慎太郎さんも喜んでくださってるんじゃないかなと思います。そして、慎太郎さんを支え続けた家族やまわりの人たちも、本当に喜んでくださってるんじゃないかなと思うんです。先ほども申し上げましたが、私の中では、公開してからどんどん、どんどん慎太郎さんのイメージが、より一層深く、可愛らしく、強く膨らんできているので。これからもまだまだたくさんの人に慎太郎さんのこと知ってもらって。そして今日見てくださった皆さんのお力を借りて、より一層“横田慎太郎ファン”を増やしていけたらいいなと思っています」と会場に呼びかけた。