メインキャスト 小栗旬 ✕ 松坂桃李 ✕ 池松壮亮 ✕ 窪塚洋介
【小栗旬 (結城英晴役)】
未知のウイルスに立ち向かうDMATの指揮官・結城英晴(ゆうき ひではる)を演じた小栗旬は、本作出演を決めた理由を「当時自分が知らなかった(新型コロナウイルスと)戦った人たちがいるという物語に非常に引き込まれましたし、映画として作るべきものだなと感じた」とコメント。現場を終えた直後には「日常を取り戻したこの状況の中で、忘れてはいけないかなり大きな出来事だなと思うし、それを映画として届けられるという事は僕たちにとっても挑戦的だった」と本作が意味する“チャレンジ”についても触れた。完成した本編を鑑賞した小栗は「すごく力のある映画でした。全員が主役の映画になっており、参加できたことを誇りに思います」と本作への自信をコメントした。
本作で共演した3人についても聞くと、初共演の松坂については「桃李くんは一緒の現場にいてくれる安心感が強かった」、26年ぶり共演の窪塚については「若い頃から僕にとってはヒーローみたいな俳優さんなので今回肩を並べさせてもらってやっと願いが叶ったみたいな自分にとっては大きな出来事」、初共演の池松については「とっても尊敬する俳優さんなので目の前で芝居見れてラッキーって思っているくらい」とそれぞれ嬉しそうに語り、「今回共演した方々は元々リスペクトのある俳優さんばかりなので僕からしたらこんな幸せな場所はない」と現場を振り返った。
【松坂桃李 (立松信貴役)】
小栗演じる結城と対策本部でぶつかり合うこととなる厚生労働省から派遣された役人・立松信貴(たてまつ のぶたか)を演じた松坂桃李は、「映像化して形に残すという事に参加する意義があるなと思い、お話をいただいた時に是非やらせてください、という思いがあった」と当時の率直な思いを振り返った。初共演だった小栗については「一人一人に対して真摯にコミュニケーションを取っていらっしゃるし、現場での立ち姿も含めて、小栗さん全体が作品を包み込もうとする、そういう温かさを持った方。それがすごく(小栗演じる)結城とリンクする部分がある」と小栗が演じる主人公に重ねて見ていたことを明かした。本編鑑賞後には「観た方の中に記憶として残り、この映画を心の中で持ち続けられるような作品になってほしいです」と改めて本作に込めた想いを語った。
【池松壮亮 (真田春人役)】
地元である岐阜に家族の残し、横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人(さなだ はると)を演じた池松壮亮は、出演を決めた理由を「自分がフロントラインに行って何が出来るかわからないけれど、少しでもあの時にあった事を追体験するべき」と語り、愛する家族を残し、船内で診察を続ける医師を演じるにあたり意識したことについては「それぞれに家族があって、様々な背景があって、色んな思いを持ってあそこに立ってくれていたこと、そういう事が自分の身体を通して浮かび上がってくる事を目指した」と役と向き合う自身の思いを明かした。本編鑑賞後には「大クラスターに立ち向かった名もなき勇者たちの奮闘にスポットを当て、コロナによって浮き彫りになる様々な人間性を映し出し、思いやりや善意という人に与えられた希望を浮かび上がらせ、深く心に残る物語になっていました」と自身が演じた役と物語を重ねてコメント。
【窪塚洋介 (仙道行義役)】
小栗が演じる結城とは東日本大震災でもともに活動し、“戦友”とも呼べる過去を持つ仙道行義(せんどう ゆきよし)を演じた窪塚洋介は、撮影時、小栗とはドラマ「GTO」(1998)以来26年ぶりの共演だったことにも触れ、「旬が声をかけてくれて、新型コロナウイルスの話なんだけど興味があるかって。ちょっと警戒したんだけど台本に感銘を受けて、これはぜひやりたい」と小栗からの出演オファーだったエピソードを披露。意外にも長いキャリアで「医師の役はやったことがなかった」と本作がキャリア“初”の医師役だったことも背中を押したと明かした。本編鑑賞後には「とても素晴らしい作品でした。皆で乗り越えたコロナ時代がまだ生々しいので、登場人物たちそれぞれ色んなシーンでたくさんの思いが溢れて涙に変わりました」と当時と重ねて本編に涙したとコメントを寄せた。