本作で単独初主演を果たした中島は、「単独主演ということよりも、私にとっては(まいきち演じる)皐月ちゃんという存在が大きかったです。まいきちちゃんと一緒に頑張っていこうという気持ちで現場に入りました。」と述懐。世代が近いまいきちとはすぐに意気投合したとのことで、「お話をしすぎて、待ち時間が足りないね、というくらいお話をしました。」と笑顔で振り返った。

そんな中島のキャスティングについて、「中島さんの写真を見た時に『めちゃめちゃ主人公感が強いな』と感じたんです」と切り出したコウイチ監督は、「僕も映画館によく行くので、上映前に流れる映像に出ているあの方か!と思ってお願いしました。実際に会ってみると等身大の高校生という感じがありましたし、彼女がちょうど受験を控えていたということもあったので、役に入りやすいのかなと思い、決めさせていただきました。」と明かす。
一方、皐月役のまいきちは、オーディションで選ばれたという。そのオーディションでは、お清めのために塩をまく、というシーンを演じることになったというが、「彼女はマイ塩を持ってきたんです。なかなかいないですよね、自分から塩を持ってくる人は」とコウイチ監督が明かし、会場をドッと沸かせた。