本作が日本語吹替初挑戦となった松本は「普段は目線や表情で表現しますが、今回は声に背景の全てをまとわせて演技することに意識を持って臨みました。監督とたくさん話し合って大切に演じました。ゾーラはかっこいい女性なので、アクション経験も活かしてできたと思います」と初めての声だけの演技に挑戦した際のエピソードを明かした。松本と同じく日本語吹替初挑戦の岩田は「松本さんたちよりも先に収録したのですが、プロの声優さんたちの声に圧倒されてしまって…特に楠さんの声の分厚さがすごくて!表情や目線など、役者としての部分は使えないので、声に説得力をもたせる必要があってとても苦労しました。まだ松本さんたちの声が入っていない状態の掛け合いが難しくて、探り探り演じました」と苦労したという撮影の様子を振り返っていた。また、岩田が演じたルーミス博士は、ゾーラたちとともに恐竜のDNAを集める仲間の一人として登場し、研究者として恐竜への深い愛情を見せる一面も。そんな自身のキャラクターについて「考古学者として野生の恐竜が見たいという好奇心だけで参加するキャラクターです」と説明した岩田。ルーミス博士と自分の似ている部分について聞かれると、「オタク気質で好奇心旺盛なところは自分にもあると思います。すごくきれい好きというわけでもありませんが、部屋の掃除を徹底的にやることがあります。始めたら気になってしまって終わらなくなってしまいます(笑)」と、思わず熱中してしまうことを明かしていた。

また、吉川が演じたテレサは、恐竜たちが迫る危険な状況でも家族とともに乗り越えようとする勇敢なキャラクター。そんなテレサについて吉川は「家族が好きな部分は私と似ていると思います!テレサは目の前に大きい恐竜が現れても、家族を守るために勇気を出すのがかっこいいと思いました。これまで出演したアニメーション作品ではアクションシーンが多く、本作の叫ぶシーンではその時の経験を活かせたと思います」と自身と似ている部分やアフレコについて語った。

楠は人情味もあり、とても男気が溢れるキャラクターのダンカンを演じた。吹替のこだわったポイントについて、楠は「どのキャラクターも基本は同じです。吹替はキャストが演じているので、そこからはみださないように、もしその人が日本語を話したらどうなるかという部分を意識して演じています」と回答すると、岩田は「勉強になります!」と尊敬のまなざしを向けていた。「答えはありませんが、実写やアニメの吹替も、実際に演じるのも根本は同じで、違うのは世界観とキャラクターです。声優は自分が動けない分、想像でやるのが難しいんだと思います」と長年の経験を元に吹替の演じ方について熱く語ってくれた。

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