本作の脚本を担当した長谷川康夫は「今日は脚本ということではなく、全スタッフの代表としてここに立っています。映画の色々なパートがあるなかで、全員が何年にも渡って一緒にやってきました。どんな感想をもっていただけるかドキドキしておりますけど、楽しんでいただければと思います。」と語り、本作の監督を務めた山田敏久監督は「初監督でこのような大きな作品をまかせていただき責任の重さを感じております。スタッフ、キャストの皆さんに助けられながら、一日、一日、ワンカット、ワンカットを心を込めて撮りました。今日、この日を迎えられて感無量です。」と喜びを語った。
寺澤艦長という役をどのような思いで演じたのか問われると竹野内は「自国を守るために最前線に出ていく駆逐艦の艦長たる責任の重さを役作りをする上でどんなに考えても最後まで答えを見出せず撮影に突入したのですが、実際に撮影が始まるとここにいる最高のキャストの皆さんと演じていて、皆さんの一致団結した姿に支えられて、いつの間にか艦長にしていただいたという気持ちでした。」と話した。
今まで多数の戦争映画に出演してきた玉木は先任伍長という役が初となる。今回の役柄について玉木は「艦のことを知り尽くした人間であり、現場をまとめる役どころということで、熱量をもって現場をまとめる意識で役に臨みました。」と回顧。本作で初共演となった竹野内と玉木。お互いの印象について玉木は「優しさもあり、お茶目なところもあり、一緒に過ごしていて楽しい先輩だと思っております。」と答え、竹野内は「役柄の設定もあり現場でコミュニケーションを色々交わすという事はなかったんですけど、先任伍長という風格がみなぎっていて、リーダーとして現場をまとめる姿が素晴らしかったですね。」と撮影当時の様子を振り返った。
