そんなのんは、飛鳥とバディを組む藤堂成悟役の藤木直人とは本作が初共演。のんは「スラッとされていてカッコ良くて『ヒャー!』となった。藤堂として荒っぽくてワイルドなキャラは新鮮で痺れました」と目を丸くすると、藤木は「のんさんと初対面した時は…実在するんだと思った。唯一無二のオリジナルな方で、単なる一俳優ではなくて色々な表現をされているから」と初共演を喜びました。 一方で、元将棋連盟会長・安藤鉄斎役の西岡徳馬は、初共演ののんの印象を聞かれると「会うたびに誰かに似ているなあと思っていたけれど、将棋を指すシーンで正面から顔を見た時に『さえちゃんだ!』と思った。さえちゃんとは小学2年生の僕の孫娘」と紹介。これにのんは「現場でもそれをお聞きして写真も見せていただきました。キラキラしている子で、そんなさえちゃんに似ているなんてすごく嬉しいなと光栄でした」と声を弾ませていた。

さらに、本作が約10年ぶりの共演となる藤木と飛鳥の父で将棋界のカリスマ・結城彰一役の中村獅童。藤木が「同い年でシンパシーを感じていたので、撮影中は思わず控室でハグしました」と振り返ると、中村も「僕も同い年だから嬉しかった。仲良しなんです」とニヤリ。一方、中村はのんとの初共演について「喋りたいことはいっぱいあったけれど、役柄が役柄なので。 クランクアップ数日前に一言二言喋ったくらいで、寡黙な中村獅童でいました」と振り返ると、のんは「最初にご挨拶した時は無言で一礼してくださったけれど、それが役のためだと気づき始めて、その緊張感がお父さんとのシーンで作られていったのでありがたかったです」と中村からのあえての距離感に感謝。ただ「ギリギリまで『どっちだろう!?』とヒヤヒヤしていましたが、きっと役のためにやってくれているという方を信じて」と本音もこぼして会場の笑いを誘った。