15歳から30歳まで、坂平陸を演じた芳根。「入れ替わりものは“戻ることがゴール”だと勝手に思い込んでいましたが、15年という時間が経った先に果たして戻りたいと思うのか、という点にすごく頷いてしまいました」と脚本の奥深さに言及。「とにかく難しいだろうなと。でもこの作品を乗り越えた先の景色が見たいと思い、『うわあ、難しそう。やります!』とお返事しました」と、覚悟を持ってオファーを受けたことを明かした。

一方、水村まなみ役の髙橋は、「笑いやラブという要素よりも、15年間過ごしていく中での心の揺らぎや人生の選択といった、すごくしっかり重たい作品」と脚本の印象を語った。

この難役を演じるにあたり、撮影前には入念なリハーサルが重ねられたと言います。芳根は、「リハーサルの序盤に、監督の提案でお互いの役を交換して演じてみたんです。その時、この作品の面白さは“入れ替わりの瞬間がないこと”なのではないかと気づきました」と語る。「私と高橋くんが入れ替わったわけではなく、私は陸として、高橋くんはまなみとして生きる。それぞれの役の一番の理解者であること。それに気づけてすごく楽になりました」と、役作りの上で大きな発見があったことを明かした。

髙橋も「最初は芳根ちゃんのYouTubeを見て仕草を研究したりもしました」と試行錯誤の日々を告白。「リハーサルを重ねる中で、身振り手振りを最小限にして、気持ち勝負で行った方がストレートに伝わるんじゃないかという話になりました。それが分かってからは、すごく伸び伸びと現場に臨めました」と、リハーサルが大きな自信に繋がったと笑顔を見せた。

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