高校生時代の陸とまなみを演じた西川と武市。映画初出演となった西川は「オーディション結果を聞いた時は頭が真っ白になりました。陸の抱える孤独感や葛藤を、私も一緒に背負おうという気持ちで役に入りました」とコメント。

武市は、ライブの帰りにマネージャーからサプライズで合格を告げられたエピソードを披露し、会場を和ませた。撮影現場では、髙橋から芝居の練習法を教わったといい、「相手役のセリフを録音して、再生しながら練習する方法を教えていただきました。それがすごく“ぐさっと”きて、撮影期間中ずっとその練習をしていました」と感謝を述べた。

作中で特に印象的なのが、お互いの顔で涙を流す相手に言い放つ「俺(私)の顔で情けなく泣かないでくれる」というセリフ。このセリフについて芳根は、「ぶつけ所のない感情をまなみにぶつけてしまう。言うのも苦しかったし、言われるのも『ごめん』という気持ちになりました。でも客観的に見ると、2人の絆がさらに深まったシーンだったと思います」と振り返った。

髙橋は、「陸が言うタイミングとまなみが言うタイミングでは、時間の経過もあって少し意味合いが変わってくる」と分析。「陸の言葉には怒りや切なさが含まれているけれど、まなみが言う時は『そこまで人生を過ごしてきたんだから、もう泣くなよ』と、背中を押す気持ちが一番前に来ていたのかなと思います」と、深い解釈を語った。

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