7年ぶりの長編映画『次元を超える』の公開を控え、世界中の映画祭が注目する映画監督、豊田利晃。近年の短編映画を再編集した最新作『そういうものに、わたしはなりたい』が誕生!

渋川清彦扮する鉄平が、神社で大暴れする様を描いた、『生きている。』(22)。『ここにいる。』(23)は滝に打たれて修行をする鉄平と救助に来た村人たちの物語。『すぐにゆく。』(24)は五体投地を繰り返しながら飛騨高山の狼神社までのロードムービー。



ライブハウスでの上映のみとなっていた幻の短編と、豊田の新たなマニフェスト、『雨にも負けず』をラストにフューチャーした、70分の映画作品として蘇った。本作はこの時代に修行の意味について考えさせる、新たな希望の映画作品として完成。

主演はお馴染み渋川清彦。神社で怒り、燃え上がる松明を手に山を登り、滝に打たれ、五体投地をしながら旅をする。その鬼気迫る演技は観るものの心を掴むだろう。
音楽は切腹ピストルズ、向井秀徳、鼓童、飛騨音響派、狼蘇らせ隊。魂の共同体としての音楽が、映像との融合を特別なものにしている。
ポスターイラストは『火星のパリ』を出版したばかりの画家、花堂達之助。題字は飯田団紅(切腹ピストルズ)。