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河瀨直美監督 最新作『たしかにあった幻』メインビジュアル2種&全キャスト情報が解禁!

河瀨直美監督の最新作『たしかにあった幻』が、2026年2月6日よりテアトル新宿他にて公開される。

『たしかにあった幻』は、小児臓器移植実施施設を舞台に、命のともしびを照らす「愛」の物語。フランスからやってきたレシピエント移植コーディネーター・コリーが、脳死ドナーの家族や臓器提供を待つ少年少女とその家族と関わりながら、命の尊さと向き合う。同時に、突然失踪した恋人の行方を追うコリーの姿を通じて、愛と喪失、希望を描く。

これまで『あん』(15)ではハンセン病を抱える女性、『光』(17)では視力を失っていく男性、『朝が来る』(20)では特別養子縁組の夫婦を取り上げ、社会的偏見や喪失の中で、他者との関係性を通して救われる「愛のかたち」を描いてきた河瀨監督。本作でも、深い人間ドラマを通じて命と愛の意味を問いかける。

主人公コリーを演じたのは、『ファントム・スレッド』(17)『蜘蛛の巣を払う女』(18)などで知られるルクセンブルク出身のヴィッキー・クリープス。聡明な大人の女性であると同時に、時には少女のような無邪気さや脆さをうかがわせ、孤独と向き合う繊細な心の揺らぎとそれゆえの限りない優しさを全身全霊で演じ切る。

コリーが屋久島で運命的に出会う謎めいた青年・迅には『爆弾』『そこにきみはいて』(25)など公開作が相次ぎ、連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK)にも出演中の寛一郎。河瀨作品には初参加ながら、ワイルドで自由な存在感とある日突然姿を消してしまうような危うさを両立させた。

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