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久保史緒里 ─ 「触れられない愛」に挑んだ想い ─

新堂冬樹の同名小説が原作の映画『誰よりもつよく抱きしめて』が、2月7日より全国公開される。監督は『ミッドナイトスワン』(20)、『サイレントラブ』(24)など近年話題作が続く内田英治。脚本は『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(23)、『熱のあとに』(24)のイ・ナウォンが担当した。

主演の1人、絵本専門店の書店員・桐本月菜を演じるのは、アイドルグループ乃木坂46のメンバーで、俳優としても活躍中の久保史緒里。近年は、大河ドラマ「どうする家康」、ドラマW「落日」(23) 、夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」(24)、映画『リバー、流れないでよ』、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23)など数々の話題作に出演している。そんな彼女に、今回演じた役について、また内田監督との再タッグについてお話を伺った。


─ 最初に台本を読んだときはどう感じましたか?

よし君本人が一番辛いから、気をつかう素振りを見せちゃいけない、と月菜は気をつけていたんだろうなと思います。なので、1人のときと、よし君といるときの月菜というのは全く違う顔色をしていたいなと意識しながら演じました。

ありましたね。私も自分の気持ちをあまり伝えられない側の人間なんです。

月菜が一人で海を眺めるシーンが印象的で、月菜を演じる上ですごく大事なシーンだったなと思います。私自身考えることが苦ではない人間なのですが、もしかすると月菜もそっち側の人間なのかなと思いました。

触れられないという大きな壁がありながらも、ずっとよし君と一緒にいるのは、もちろん愛情もあるけれど、それだけじゃなくて。月菜の人柄というか、きっとたくさん考えた上でその決断を下していると思うので、考えるのが好きな人なのかも、というのも共通点かなと感じます。

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