この度、『「桐島です」』が7⽉4⽇より新宿武蔵野館ほかにて公開されることが決定した。
桐島聡は、1975年4⽉19⽇に東京・銀座の「韓国産業経済研究所」ビルに爆弾を仕掛け、爆発させた事件に関与したとして、爆発物取締罰則違反の疑いで全国に指名⼿配されていた。最終的に被疑者死亡のため、不起訴処分となっている。このナゾに満ちた桐島聡の軌跡を『夜明けまでバス停で』(22)で第96回キネマ旬報ベスト・テン⽇本映画監督賞、脚本賞を始め数々の映画賞を受賞した脚本家・梶原阿貴と⾼橋伴明監督のコンビがシナリオ化。桐島の盟友で現在も反権⼒闘争を続ける宇賀神寿⼀⽒も取材協⼒。医師の⻑尾和宏が、『痛くない死に⽅』『夜明けまでバス停で』に続き、⾼橋作品の製作総指揮を務める。
主演の桐島聡役は毎熊克哉。主演映画『ケンとカズ』(16)で注⽬されて以来、映画・ドラマで活躍し続け、今年は主演作『初級演技レッスン』も公開される。本作では20代から70歳で亡くなるまでを演じ切っている。また、さそり部隊のメンバー宇賀神寿⼀役には『SR サイタマノラッパー』(09)、主演『⼼平、』(24)の奥野瑛太が起⽤された。奥野も20代から70代までの幅広い年代を⾒事に演じた。
さらに、ミュージシャンのキーナ役にはドラマ『バイプレイヤーズ』(17〜)のジャスミン役で脚光を浴び、『春画先⽣』(23)で新境地を⾒せた北⾹那。劇中では河島英五の名曲「時代おくれ」(86)のカバーを披露し、新たな演技の幅を⾒せている。謎の⼥役は⾼橋監督のパートナーで昭和を代表する⼥優、⾼橋惠⼦が演じる。本作の脚本に触れた⾼橋惠⼦本⼈が、夫である伴明監督作品に初めて⾃ら出演を希望したという。
また、『さすらいのボンボンキャンディ』(22)で好演した原⽥喧太と影⼭祐⼦のコンビがバーの店主役と⼯務店の事務員役をそれぞれ務めた。さらに甲本雅裕、⼭中聡、⽩川和⼦、下元史朗、趙珉和といった⾼橋監督に縁の深いキャスト陣が脇を固め、映画を⼀層深みのあるものにしている。