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『ケナは韓国が嫌いで』先行試写イベントレポート

仕事、恋人、家族、故郷。すべてを手放し、自分の幸せを求めてー。「82年生まれ、キムジヨン」に続くベストセラー小説、待望の映画化!現代の韓国社会を舞台に、生まれ育った場所で生きづらさを感じる女性が人生を模索する姿を描いた映画『ケナは韓国が嫌いで』。

小説「82年生まれ、キム・ジヨン」と同じ出版社から2015年に刊行され、ベストセラーとなった小説「韓国が嫌いで」(チャン・ガンミョン著)を原作に、韓国の若者が直面する現実を映し出す。

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監督は「第2のホン・サンス」や「韓国の是枝裕和」と称され、映画『ひと夏のファンタジア』で知られるチャン・ゴンジェ。2015年に原作を読んだ監督自らが映画化を熱望し、9年の歳月をかけて完成させた。監督は、主人公のケナとは年齢や性別、立場も異なるが、共感し、強烈な印象を受けたという。

「韓国は過酷な競争社会で、自殺率は世界でも最悪の水準です。この10年は社会を揺るがす大きな事件も続きました。韓国の華やかな一面が取り沙汰される一方で、“本当に社会は健康なのか?”と問いたいと思い、韓国を好きになるためにこの映画を作りました」と語る。

本作で主人公ケナを演じるのは、ポン・ジュノ監督『グエムル-漢江の怪物-』に中学生の娘役で出演し、天才子役として鮮烈な印象を残したコ・アソン。韓国とニュージーランドの2か国を跨ぎ、人生に葛藤する30歳前後の女性を等身大で体現する。

主人公ケナと同じ時期にニュージーランドに留学し、かけがえのない友人となるジェイン役には、ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で新人弁護士として奮闘するクォン・ミヌ役を務め、一気に知名度を上げたチュ・ジョンヒョク。1月にはTBS系新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」で日本ドラマデビューを果たし、さらなる活躍が期待される。

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