編集で魔法をかける人
─ 特に印象に残ったシーンやセリフはありますか?
(内野聖陽演じる)熊沢さんがアジトに帰ってこなくて「あいつ逃げたんじゃないの?」となるシーンがあるんですが、みんな呑気そうにゲームをしながら喋っていて。この人たち、これまでもこういうピンチもうまいこと切り抜けてきたんだろうな、という空気感がありました。
あのシーンの行動にそこまで深い意味はなかったのですが、作品を観たときに、その呑気さが逆に強く見えたというか。あのシーンを撮影していたときが楽しかったというのもあるんですが、私は好きですね。
─ 完成した作品を観ていかがでしたか?
いろんな話が盛り込まれているので、これを1本の作品にするのは大変だったと思うんですが、それぞれの話が途切れないように、シーンとシーンのつなぎ目が綺麗に盛り込まれていました。いろいろなエピソードを綺麗に真っ直ぐ走り抜けて、1本に収まっている感じがすごいなと。監督は編集で魔法をかける人なんだな、と感じました。
─ 最後に記事を読んでいる方にメッセージをお願いします
観ていてすごく面白いんですけれど、実はいろいろなエピソードがあり、観ているうちに、自分は今騙されているのか、騙されていないのかがわからなくなると思います。実際の現実では騙されない方がいいですが、この映画に関しては騙されながら観てほしいなと、そんな気持ちでいっぱいです。美来としていろいろな役に扮装するので、それぞれの違いにも注目してもらえたら嬉しいですね。
森川 葵 MORIKAWA AOI
1995年生まれ、愛知県出身。
2010年、ファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれ、モデルデビュー。その後、俳優デビューすると数々のドラマや映画、舞台の話題作に出演。近年の出演作に、ドラマ「褒めるひと褒められるひと」(23)、「大奥」、「街並み照らすヤツら」(24)、映画「ある閉ざされた雪の山荘で」(24)などがある。
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』
11月22日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
出演:内野聖陽、岡田将生、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキ、皆川猿時、神野三鈴、吹越満、小澤征悦
監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎、岩下悠子
原作:「Squad38 (38사기동대)」邦題「元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜」
企画プロデュース:伊藤主税
配給:NAKACHIKA PICTURES、JR西日本コミュニケーションズ
(C)2024 アングリースクワッド製作委員会
映画の前日譚を描くLeminoオリジナルドラマ「アングリースクワッド EPISODE ZERO」独占配信中
https://lemino.docomo.ne.jp/ft/0000083/
スタイリスト:有本祐輔
ヘアメイク:長坂賢
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