新しい一面を見せたい
─ 3度目の内田監督作品への参加はいかがでしたか?
3作目と言いつつも、今作がとても繊細で、今までとはガラッと変わった役柄だったので、プラスの意味で、初めましての気持ちでした。新しい一面を見せなければいけないと思い、とても緊張しました。
─ プレッシャーですよね
そうですね。でも本当に嬉しかったです。もともと作品もとても好きな監督で、まさか内田監督のもとで主演をやらせていただける日が来るとは思っていなかったので、そういう意味では本当に嬉しい再会でした。
─ 監督独特の演出などはありますか?
わりと言葉にしてくださいますね。「スクリーンで嘘がばれる」というのは、出会った当初から言われていました。監督が違うなと思ったときにはストレートに伝えてくださるので、シャキッとするというか。今まで2作をご一緒させていただいたからというのもあると思いますが、本読みの段階で、自分が想像していたものと、監督が思い描く月菜というのを擦り合わせる作業がいつもよりも丁寧だったので、読み合わせが一番緊張しました。
読み合わせでは、大きな転機となるシーンはあえてやらなかったんです。現場で見たいということで。そういうところもこちら側のことを考えながら一緒に進めてくださる監督なので信頼しています。
─ 最近はドラマでも活躍されていますが、映画との演技の違いはありますか?
やっぱり違いますね。内田監督は、私が映画の世界に足を踏み入れてすぐにお世話になった方で、見え方ではなく感情のままに動いていいというのは内田さんに教えていただきました。媒体によって変えることがいいことなのかどうか、というのはまだ探り中ですが、どちらもただただがむしゃらにやっている感じです。
