久保史緒里が挑む「触れられない愛」—映画『誰よりもつよく抱きしめて』インタビュー

どう感じてもらえるかが楽しみ

─ 完成した作品をご覧になっていかがでしたか？

この作品を撮影している最中は気づかなかったのですが、試写を観たあとで監督が言っていた「この作品に出てくる全員、別にいいやつじゃない」という言葉に、なるほどなと思いました。

（穂志もえか演じる）千春さんも、イ・ジェホンさんも、よし君も月菜も、全員人間臭い。みんな自分だけの正解、自分だけの信じたものを持っているから難しいですよね。私はどうしても月菜に肩入れしてしまうのですが、各々が抱えているものがとても人間臭くて、この作品は素敵だなと思って観ていました。

─ 最後に記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

この作品は本当にいろんな人たちの感情がうずまいていて、ここまで感情や愛情が可視化される作品を現代に届けられるというのはすごく嬉しいです。さまざまな感情に触れて、どう感じるかは人により全く違うと思うので、それが私も楽しみです。いろんな感じ方をしていただけたらと思います。

久保史緒里　KUBO SHIORI

2001年生まれ、宮城県出身。
アイドルグループ・乃木坂46のメンバー。2024年までファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルを務め、ラジオ「乃木坂46のオールナイトニッポン」メインパーソナリティを務めるほか、俳優としても活躍。近年の主な出演作に、大河ドラマ「どうする家康」、連続ドラマW「落日」（23）、夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」（24）、映画『リバー、流れないでよ』、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』（23）などがある。『ネムルバカ』が2025年春に公開予定。