IMAXで撮影したい
─ 今後、挑戦してみたい撮影はありますか?
言ってしまえばIMAXなんですが、70mmのフィルムでの撮影ですね。
クリストファー・ノーランなどもIMAXカメラを使っていますが、同録(映像と音声を同時に収録すること)ができないので、最初のシーンだけIMAXで撮影をして、あとは70mmフィルムで撮影しています。日本でそこまでやれている人はいないし、やれるような企画もないけれど、夢はそこですね。
─ いつか実現することを楽しみにしています
誰か撮影させてください。いや、ワーナー・ブラザースさんお願いします(笑)。
─ 最後にひとことお願いします
私はそんなにたくさん映画を撮影できるポジションにいないので、ひとつひとつの作品で、自分の中でミッションを課しているんです。今回はALEXA 65でやろう、といった、誰も届かないところに目標地を設定して、一個一個ミッションに挑戦してきました。
いまの日本は映画の作品数が多いですが、生まれるのが必然な作品、必要な作品がもっと増えてほしいなと思っています。これを実現するためにこれがやりたい、そういうことができてくると良いかなと思います。

重森豊太郎 SHIGEMORI TOYOTARO
1970年生まれ、東京都出身。
豊田利晃監督『蘇りの血』(09)で長編映画デビュー。以降、豊田利晃監督『モンスターズクラブ』、『I’M FLASH!』(12)、関根光才監督『生きてるだけで、愛。』(18)では日本映画撮影監督協会三浦賞を受賞。以降も西谷弘監督『マチネの終わりに』(19)、森ガキ侑大監督『愛に乱暴』(24)に参加。
またMV、CM、ドラマなどにも多数参加し、KDDIのau三太郎シリーズでACCクラフトカメラマン賞を受賞。第60回ギャラクシー賞大賞を受賞した連続ドラマ、大根仁監督「エルピス―希望、あるいは災い―」(22)の撮影も担当。

『フロントライン』
絶賛上映中
出演:小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、森七菜、桜井ユキ、美村里江、吹越満、光石研、滝藤賢一、窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2025「フロントライン」製作委員会