─ 構成・編集も監督がされていますが、膨大な映像からどんなテーマで2時間の物語にまとめていきましたか?

フジコ・ヘミングというかけがえの無いアーティストの想いや心に寄り添った作品になるように心がけました。

まるで永遠の少女のような心を持つフジコさんのときめきやせつなさ、そしてピアニストとしてのストイックさも同時に感じてもらえるような構成を目指しました。そして、亡くなられたということをファンの方にどう伝えていくかはかなり意識しました。

号泣するような映画ではなく、ホロリとはする映画として。これからもフジコさんがこの世に残した音楽や作品を愛してもらえれば、きっとフジコさんも喜ぶんじゃないかなと。「人生は大変なことばかりだけど、頑張って生きてね」というメッセージが少しでも伝わればと思います。

(C)2024「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」フィルムパートナーズ

─ 最後に記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

気負わずに気軽に観に来てほしいです。フジコさんのことを知らなくても、クラシックのことを知らなくても楽しめるように作りました。あえてナレーションも入れていないので、物語の余白を自由に感じてもらえればと。指先まで迫った演奏シーン、フジコさんの名言や行動を観て、心で何かを感じてもらえたら嬉しいです。


小松莊一良 KOMATSU SOICHIRO

米LA生まれ、広島県出身。
大阪芸術大学映像学科在学中に第1回集英社ヤングジャンプ・ビデオフェスティバルなどでグランプリを連続受賞。シンガーGWINKOのダンスフィルムが高く評価され、オールキャスト・ミュージシャンによる日本初のダンスムービー『HeartBreaker』(1992年、東映Vシネマ)で監督デビュー。ミュージシャンとストリートダンサーをモチーフにした作品をテーマとし、ドラマ、MV、ライブ、ドキュメンタリーなどを監督。企画・監督した映画『フジコ・ヘミングの時間』(2018年、日活)が異例のロングランヒットとなる。

(C)2024「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」フィルムパートナーズ

『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』
10月18日 (金) 全国ロードショー

出演・音楽:フジコ・ヘミング
監督・構成・編集:小松莊一良

プロデューサー:大村英治、佐藤現
撮影監督:藤本誠司
録音・整音:井筒康仁
レコーディング&サウンドエンジニア(フジコ・ヘミング演奏):坂元達也
カラリスト:林元太郎

企画:スピントーキョー
制作プロダクション:WOWOWエンタテインメント
製作:2024「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」フィルムパートナーズ
(東映ビデオ、WOWOWエンタテインメント、スピントーキョー、WOWOW)

配給:東映ビデオ

『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』公式サイト

『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』 オリジナル・サウンドトラック~COLORS2
ユニバーサルミュージックにて発売中
https://www.universal-music.co.jp/ingrid-fuzjko-hemming/products/uccs-1395/

1 2

3

RELATED

PAGE TOP