背中をどーんと押してくれる映画
─ 完成した作品を観ていかがでしたか?
ぐんぴぃ 観たことのない映像になっているなと思いましたね。この映画のことを舐めていたんですけれど(笑)、おもろいじゃないかと。怪獣が火を吹いているように工夫して見せるシーンがおもしろかった。
菅井 曲や効果音もすごくクオリティが高かったですし、見応えありすぎて感動しちゃいました。こういうふうに出来上がったんだなぁと。これだけいろんな方の力が積み重なるとこういうものができるんだと、1つの作品の完成を見ることができてすごく感動しました。現場にいたからこそですね。
─ お2人が思うこの作品の魅力や見どころがあれば教えてください
ぐんぴぃ 夢を追う人に観てもらいたいですね。夢を押し込めて公務員をやっている山田が、映画を撮るという自分の夢が叶うかもしれない時の狂いっぷりみたいなものに、すごく共感しました。
自分が芸人になったのがけっこう遅くて27歳あたりなんですよ。なぜ芸人になろうと思ったかというと、めっちゃバカだったから。芸人って30人くらいしかいないと思っていて、それなら会社員やめていけるんじゃないかと。でもそのくらいバカじゃないと夢って追えないよなとも思っているんです。
夢を見るんだったらバカになってもいいよなというか、バカにならないと夢なんか見れないよなという感じが、夢を追う人の押し方としてとてもいい映画だと思いましたね。
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菅井 歳を重ねるにつれて夢を諦めて忘れてしまったり、毎日忙しくて自分の本当の気持ちをしまい込んでしまったりすることは、人それぞれあるかなと思うんです。そんなときにこの映画を観ると、いい意味で「現実をぶっ壊していこう」と、背中を押してもらえると思います。
楽しくも観られるけれど、そういう深いメッセージがしっかりと込められていて、背中をどーんと気持ちよく押してくれるような映画だなと思いました。
吉田が周りに影響されたように、私も行動していこうって思いましたし、たくさんの方にそれを感じていただけるんじゃないかなと思います。
ぐんぴぃ 菅井さんも「ぶっ壊して爽快」みたいな感覚があるんですか?
菅井 ありますね。この映画でも後半吉田がどんどん生き生きとしてきてすごく楽しかったです。
ぐんぴぃ 確かに、菅井さんらしからぬシーンもありましたよね。
菅井 あんなに叫ぶことはなかなかないので楽しかったです。
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