お祭りみたいな感じの撮影
─ プロデューサーとしての役割を果たしながら、自らも演じてみていかがでしたか?
あ、難しい……!と(笑)。やってよかったなという気持ちが勝っていますが、もし今後出演とプロデュースの両方をやることがあるとしたら、現場でプロデューサー業務をしてくださる方をお願いしようと心から思いました。もしくは自分が出演しないことを選ぶと思います。
─ 現場で忙しすぎて演技に集中できないということも?
そうですね。常に出演者としての自分と、現場の進行を考える自分がいました。
正直今回は今までで一番自分が演じる役について考える時間が短かったのですが、結果として頭でっかちにならず自由に動くことができたのは思わぬ発見でした。撮影期間中はてんやわんやでお祭りみたいな感じでしたね。
─ 撮影現場でのエピソードや思い出はありますか?
寝なくても大丈夫だという感覚に陥っていました(笑)。
2日間の撮影で、初日は夜10時過ぎには終わっていたんです。次の日の朝から山のシーンがあったので、朝早く出ないといけないのに、なぜか夜中の3時ぐらいまで起きていた記憶がありますね。
─ 作業が終わらず?
1度寝たら起きられないかもしれないという恐怖があったのかもしれません。気合いだ!寝なくても乗り切る!といった感じで、2日間無事撮影し、次の日は泥のように眠ったことを覚えています。
─ まさにお祭り状態ですね
本当に撮影がカンフル剤のような感じでしたね。
─ 山のシーンでは天候が心配だったのではないでしょうか?
6月の撮影で、梅雨入りしたかしてないかぐらいの時期でずっと雨の恐れはあったんです。永岡さんと、もし雨が降った時は延期しますか、しませんかという話になり、予算などの都合上、延期はしない、という選択を自分がした手前、もし雨が降ったらどうしよう、と胃がずっと痛かったです(笑)。撮影前日は雨が降っていたので諦めかけたのですが、当日は天候に恵まれて、晴れでなんとか乗り切ることができました。