時代劇を撮れる監督に
─ 2度目の池袋シネマ・ロサでの特集上映になりますが、その点はいかがですか?
すごく嬉しいです。『甘露』は劇中で池袋が出てくるんですが、前回の特集上映で栃木と池袋を行き来していた日々を思い出しながら書いたセリフだったので、当時からぜひ池袋シネマ・ロサで上映していただきたいなと思っていました。今回5本揃って上映していただけるのはなかなかないことだと思うのですごく嬉しいですね。
─ 今後、制作してみたいテーマやジャンルなどはありますか?
今は長編を撮りたいと思っていて、群像劇の脚本を書いています。今まで登場人物が多い作品を手がけたことがなかったので挑戦したいなと。長期的な目標としては、時代劇を撮れる監督になりたいです。
─ 最後に、記事を読んでいる方々へメッセージをお願いします
今回は、過去作と新作合わせて5作品が一度に観られる、なかなかない機会となりました。新作の3本はセットで観ていただくことを想定して撮った部分もあり、それぞれ関連しているので、ぜひこの機会に連続して観ていただけたら、より作品を楽しんでいただけるのではないかと思います。舞台挨拶などのイベントも企画していますので、ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです。
田中晴菜 TANAKA HARUNA
栃木県出身。
ニューシネマワークショップ(NCW)修了後、自主映画制作を開始。『いきうつし』『ぬけがら』が2021年に劇場公開。国内外の映画祭で賞を受賞。2023年には大阪アジアン映画祭にて『Shall we love you?』『甘露』の2作品が特集上映された。会社員をしながら映画制作を続けている。
「幸福な装置 田中晴菜監督特集上映」
5月18日 ~ 24日 池袋シネマ・ロサ 全日20:30から1週間限定公開