持ってきたものを受け入れてくれる

─ 宮崎監督の作品に参加してみていかがでしたか?

監督はこの作品に対してすごく愛があって。打ち合わせのときから作品に対する想いや熱量を強く感じたので、その期待に応えたいという気持ちで挑みました。

まだ演技経験が少ない私の良い部分をうまく引き出してくれて、自由にやらせてくれて。 私が持ってきたものに対して、見守って、受け入れてくれるような方でしたね。

─ 監督から演じる上で伝えられたことはありますか?

声のトーンや感情の乗せ方のさじ加減ですね。私の中では、モノローグの最初と最後は感情を乗せて撮るのかなと思っていたんですが、「ナチュラルな感じの方がいい」と言われて、それで演じてみたらすごく素敵で。演技のことというよりは、声のトーンや、感情の乗せ方の強弱という面を教えてくださったのかなと思います。

─ 完成した作品を観ていかがでしたか?

すごく楽しみにしていたので、無事完成して、大きなスクリーンに自分が映ってるのを観て感動しました。他の共演者さんや監督、スタッフの皆さんのおかげで、本当に素敵な作品になっていて、この作品を通して伝えたい事がぎゅっと詰まっている1本になったんじゃないかなと。この作品を観て泣いちゃったよって言ってくれたり、すごく良かったって言ってくださる方がたくさんいて、役者として1歩成長できたのかなって思いました。

─ 菊地さんは「自分だけの好きなもの」はありますか?

やっぱり推しですかね。アニメや漫画が好きなので。最近だとヒプノシスマイクという作品にはまっていて。ちょうど映画が公開して1ヶ月ぐらいなんですが、60回近く同じ映画を観ています。朝から晩まで1日7回観たり。

─ それはかなり好きですね

そうですね(笑) 。

─ これから演じてみたい役などはありますか?

ホラーが好きなのでいつか出演してみたいと思っています。 お化け役でも、怖がる役でもいいので、1度その現場に携わってみたいです。

─ 最後に記事を読んでいる方に今作についてメッセージをお願いします

『V. MARIA』 は、お母さんが亡くなってしまって、そこからV系にハマっていく女の子の物語。好きなものを「好き」って言うのは勇気がいる事だし、恥ずかしいと思ってしまう事もあると思うけれど、観た後に「好きなものは好きでいいんだ」って胸を張って言える、そんな作品です。V系が好きな方にはもちろん観ていただきたいですし、V系って何だろうという方ももちろん楽しめます。何か今好きなものがある、これから好きなものを探していきたいという方にもぜひ1度観ていただきたい作品です。

菊地姫奈 KIKUCHI HINA

2004年生まれ、茨城県出身。
『ミスマガジン2020』で『ミス週刊少年マガジン』を受賞しグラビア活動を本格化。2024年5月より女性誌「non-no」の専属モデルに就任。主な出演作品は、ドラマ「透明なわたしたち」、「ウイングマン」(24)、映画『【推しの子】』(24)、『遺書、公開。』(25)など。『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』が2025年秋公開予定。

『V. MARIA』

5月9日(金)~ ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ
5月16日(金)~ テアトル梅田にて公開!

出演:菊地姫奈、藤重政孝、真雪、吉田凜音、サヘル・ローズ、西村瑞樹、まいきち、大島璃乃、佐藤流司、藤田朋子

監督:宮崎大祐

脚本:池亀三太
音楽:SUGIZO

『V. MARIA』公式サイト

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