─ 監督は子どもたちを「この世界の光」とコメントされていますが、どんな想いがこめられていますか?

子どもたちには膨大な可能性があって、何にでもなれる。あの子たちが生きて行ける世界じゃないと、この世界はだめだなと思うんです。ウクライナの子どもは戦争が起きていて学校に行けなかったり、勉強ができなかったり、お母さんやお父さんと一緒に生きていけない。そういう、子どもたちが何かになれる可能性みたいなのを本当に奪ったら、もうこの世界は終わっていく一方なので。子どもたちが何かになれる、生きたいように生きられるというのは、この世界においてすごく希望で、光だなと思っています。

─ 最後に記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

子どもたちに夢を見て生きててほしいというか、世界を信じてほしいので、希望を持てる世界じゃないとだめだと思います。子どもたちには好きなことばっかり考えていて欲しいって思いますし、大人はそういう世界を残さないとだめだし、あの子たちの光を残さないとだめだぞと。あの子たちが美しいっていうのが、光ってるなっていうのが届けばいいなと思っています。


塚田万理奈 TSUKADA MARINA

1991年生まれ、長野市出身。
日本大学芸術学部映画学科卒業。卒業制作『還るばしょ』が、第36回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)入選。初の長編映画『空(カラ)の味』が第10回田辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリ・女優賞・市民賞・映検審査員賞と史上初の4冠に輝き、全国公開された。

『満月、世界』
9月21日 (土) ユーロスペースほか全国順次公開

監督・脚本:塚⽥万理奈
出演:満⽉、涌井秋、⽟井⼣海、河野真由美、⼭本剛史、池⽥良

配給:Foggy
配給協力:アークエンタテインメント

『満月、世界』公式サイト

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