本当に恵まれている
─ 完成した作品を観てどう感じましたか?
面白い映画だなと素直にまず思ったのと、これを僕と同い年の監督が作っているんだというところにびっくりしました。(共演の)寛一郎くんと山中さんと僕は同い年で、かなり若い世代で今回は作ったんです。山中さんは本当に大胆な監督だなと思います。ばっさりいくところはばっさりいく、そこの大胆さみたいなものがある監督なので、観たことのない映画を観た気持ちになりましたし、僕も大好きな監督なので、改めて出演できてよかったです。
─ 初めてのカンヌはいかがでしたか?
完全に浮かれてましたね。「なにこの素敵な映画祭!」みたいな感じで、本当に街全体がお祭り騒ぎで、タキシードを着たあの人は俳優なんだろうなみたいな人がたくさん歩いていたり、モチベーションが上がりました。もっと頑張ろうと思いましたし、日本の作品を海外の人にちゃんと観て楽しんでもらえるんだという自信にもなりました。また縁のある河合さん、寛一郎くんも一緒にやってきた仲間だし、ずっとご一緒したかった山中さんとこういう結果になって本当に自分としては恵まれているなと思い、感動しました。
─ 今後はどんな役を演じてみたいですか?
情けないような役だったり等身大の役が多かったので、今まで演じたことがないような役を演じてみたいです。いろんなことをやりたいです。
─ 最後に、記事を読んでいる方にメッセージをお願いします
本当に主演の河合さん演じるカナが魅力的で、そのカナを見て「あっ、これは私だ」と思う人がきっといるだろうなとも思いますし、観る人によって感じ方も違うと思うので、そこは楽しんでもらいたいなと思います。若い世代の方にどう刺さるのか感想も楽しみなので、たくさんの方に観て何か拾っていただけたら嬉しいなと思いますね。
金子大地 KANEKO DAICHI
1996年⽣まれ、北海道出⾝。
「アミューズオーディションフェス2014」にて俳優・モデル部門を受賞しデビュー。以降、映画・ドラマ・CMに多数出演。2018年には、ドラマ「おっさんずラブ」で人気沸騰。近年の公開作に、『ナラタージュ』(17)、『殺さない彼と死なない彼女』(19)、『君が世界のはじまり』『猿楽町で会いましょう』(20)、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』『サマーフィルムにのって』(21)、『手』(22)、『Winny』(23)、『52ヘルツのクジラたち』(24)などがある。
『ナミビアの砂漠』
9⽉6⽇(金)公開
監督・脚本:山中瑶子
出演:河合優実、金子大地、寛一郎、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁、澁谷麻美、倉田萌衣、伊島空、堀部圭亮、渡辺真起子
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
スタイリスト:DEMI DEMU
ヘアメイク:Taro Yoshida
COSTUME COOPERATION:Cale, Ei Nakamura, General Scale
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