人との距離感が素直な方
─ 監督から大沢さんに演じる上で伝えたことはありますか?
森井 「もっと元気に」「大声で」といった感じでしたね。
─ イメージしたよりもトーンが低かった?
森井 ちょっとだけ、かっこつけてたところがあったかもしれないね。
大沢 誰に?
森井 綾瀬さんに対して。
大沢 監督の方がかっこつけてた気がする。
森井 俺の方がかっこつけてたんでしょうけど(笑)。
─ お2人とも綾瀬さんがいることで、前作とは違う感覚だったとのことですが、綾瀬さんとご一緒してみていかがでしたか?
森井 とても良かったですね。人との距離感がすごく素直な方だと思います。無理に一菜を子ども扱いして仲良くしようとはしない人なんですよね。一菜を1人の人間として、自然に距離感をどう詰めていくか、ということをやってらっしゃったんだろうなと思います。
─ 大沢さんは綾瀬さんと一緒に演じてみていかがでしたか?
大沢 綾瀬さんのことが小さい頃からずっと好きで。印象としては優しい笑顔の人なのかなと思っていて、その通りだったから「いいな」と思いました。
最初は恥ずかしくて話せなかったし、映画でもハルとトンボは最初は距離が遠くて。物語が進むにつれて、ハルとトンボみたいにだんだん打ち解けていきました。虫を捕まえて遊んだり、アクションごっこみたいなことをして、だんだん話していけるようになりました。
─ アクションごっこというのはどのような?
大沢 「監督が来たから構えろ!」(銃を構えるポーズ)みたいな。「監督に爆弾を投げろ!」と言ったりしていました。
森井 私はよく覚えてないんですけど、そんなことをされていた気はしますね。