バスや電車に揺られながら
─ 「急行券とリズム」という曲名にはどんな想いが込められていますか?
紬衣 自分の中で “東京” というものの一つの特徴が、電車が多く走っていること。いろんな路線もあるし、本当に短い区間でたくさん走っているので、東京の街には電車が必要不可欠という印象がありました。それを東京の要素の一つとして落とし込みたいなというのがまずありました。
サビ頭の「中毒性の香り」というワードが先にあって。落ちサビで初めて「急行券とリズム」という言葉がでてくるのですが、「中毒性」と「急行券」で韻を踏むことも意識したので、電車というキーワードにも間接的に触れつつ、楽曲の工夫のひとつという点でこの曲名にしました。
小さい頃から、電車や車に乗ったときに窓から電柱が見えたら指でリズムを刻む癖があって。そういう実体験と、あとは、バスや電車で揺られながら楽曲を聴くのって、心地いい時間というか、ひとりぼっちになれる良い時間だなと思っているので、そういう楽曲になればいいなという思いも込めてこの曲名にしました。
─ 「中毒性の香り」という歌詞が印象的でした
紬衣 東京で生まれ育ってきた21年間は全く感じていなかったんですが、Conton Candyの活動を通していろいろな場所に遠征で行かせてもらうようになって、帰ってきたときに、東京の匂いがあるなと気付きました。地元だという安心感もあると思いますが、帰ってきたくなる場所という意味で「中毒性の香り」という言葉を入れました。
─ 熊切監督や映画関係者の反応はいかがでしたか?
彩楓 褒めてもらえて嬉しかったです。「すごくいいね!」と言っていただけて。よかったなと、ほっとしました。
楓華 気張ってたもんね。緊張してた。とても。