
<クリエイティブ・ディレクター 高崎 卓馬 コメント>
みなさんからいただいたエピソードのなかで、
ひとつの言葉がとても印象的でした。
「カミングアウトには失敗も成功もない」というものです。
その言葉と、いただいたひとつのエピソードを軸に小さな物語にしました。
カミングアウトする側と、される側の物語です。
苦しんでいるひとがいて、
苦しませてしまうことで苦しんでしまうひとがいる。
外からみるとそれはとても小さな心の動きかもしれませんが
その両者にとって大きなとても大きな出来事で。
外からみると計り知れないことがあって。
その計り知れなさを映像にしたいと思いました。
自分も含めて、すべてのひとが当事者です。
この短編そのものも、できるだけ多くのひとが
それぞれの立場から当事者として観てもらって
そして「自分だったら」と考えてもらうそのきっかけになるといいなと思います。
CMと、映画はちがいます。
それは「伝える」と「伝わる」の違いに近い気がします。
自分とはちがう誰かのことを想像する。
それがみんなもっと豊かにできるようになったら
この世界はずっと素晴らしいものになると信じています。
何かのきっかけになるとうれしいです。
個人として当然の権利を勝ち取るために
仕組みと戦うみなさんの
背中を押す温かな風になりますように。
本編はこちら https://youtu.be/iI9ue4T8NHc
予告編はこちら https://youtu.be/UNUl5udkp4k