同じくシンガポールで和歌子(有村)と、清恵(黒木)と出会う、貯金ゼロ、未婚で妊婦のキャバ嬢・麻由を演じたのは、初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18)で、報知映画賞、ブルーリボン賞ほか数々の映画賞を受賞。その後も多彩な役柄に挑み続け、今年だけでも、『万事快調〈オール・グリーンズ〉』、単独主演映画『禍禍女』、香港映画『殺手#4』と出演作が相次ぎ、作品ごとに鮮烈な印象を残す、いま最も注目される俳優の一人でもある南沙良。

キャバ嬢として働く麻由は、男を家に連れ込むだらしない母(篠原ゆき子)に代わって妹(早瀬憩)の面倒を見ているが、大事に貯めていたへそくりも母親に使い込まれ、貧困の連鎖から抜け出せない。そんな中、自身の妊娠が発覚、妹の修学旅行代も払えない状況から、追い込まれるように【金密輸】の闇バイトへと足を踏み入れる。
天野監督は南について、「麻由は思ったことをすぐ口に出すような人物で、彼女に抱いていたイメージとは異なりましたが、ご本人にお会いしたら南さんの思い切りのよさが伝わってきて、“この人が演じる麻由を見てみたい”と思ったんです。」と語り、リハーサルでは、「『もうちょっとヘラヘラしてみてもらえませんか』とわかりにくいお願いをしたにもかかわらず、一瞬で反映してくださって、さすがだなと思いました。」と、南の瞬発力に信頼を寄せた。

そんな南沙良演じる麻由の場面写真も解禁。シンガポールの橋の上に立っている麻由は、大きいおなかを抱え、その表情はどこか暗いようにも見える。一方、ネオンきらめく店内でキャバ嬢として完璧な笑顔で接客する姿も。その笑顔の奥に隠された思いとは?全く違う表情を見せる彼女が最後に選ぶ未来とはー?