なんてこったい、この才能は!
⾒終わったわたしの⼝から⾃然に出た⾔葉です。(坂⻄監督へ)
⽮野顕⼦(ミュージシャン)
たかが写真、たかが⼀瞬。撮った幸福も、撮り逃した後悔も、いまやスマホの⽇々に消えてすっかり⿇痺した。はずなのに、ある場⾯では「え、いまカメラを向けるのはナシでは?」と⼼が乱れ、ある場⾯では「おお、いまは撮らないのか」と息をのんだ。たかが写真、たかが⼀瞬だからこそ触れられる⼼のかたちがある。たかが映画だからこそ、不意に、この世界の途⽅もなさを⽬にしてしまう。
三宅唱(映画監督)
忘れないようにと記録していた景⾊が残っているからこそ、
それがもう今⽬の前にないこと、変化してしまったことに気づいてしまう。
記録していなければ無いことにも忘れてしまっていたことにも気づかないのに、と思ってしまうことがある。
でも、記録していたからこそ誰かに共有できる、⾃分の感情を蘇らせることができる。
写真に対して抱いていた想いを改めて感じることができました。冒頭の船の窓の
シーン、ずっと眺めていたかったです。
⽯⽥真澄(写真家)
私たちは⽕の中にいる。私たちは、それがいつか⼀切を燃やし尽くすことを知りながら、決してその外で⽣きることはできない。
在ったものが消える。それは、在る前に戻ったわけではない。遠くのほうに終わりが⾒える。迫る熱のあたたかさがまつ⽑に触れる。
恐ろしがりながら、消えてほしくないと思う。分ち難い、私たちと時間の⼀節である。
伊藤亜和(エッセイスト)