イベントでは公式SNSで「#岸辺露伴に質問ッ」というハッシュタグで募集した質問に答えるコーナーも。<ヴェネツィアでの撮影中にあったハプニングは?>の質問に「食事の時間がすごく大変だった」と切り出した高橋。

撮影中はイタリアと日本のスタッフ、キャストが一緒にレストランで食事をとっていたそうで、渡辺監督も「アピールしないと飯が来ない!」と高橋に続き思い出し笑い。積極的に食事をとりに行かないと、テーブルが空いたままだったとも補足したが、そんな光景こそが幸せな時間だったと振り返った高橋は「初日から。同じ釜の飯を食っていると感じたし、みんなが一緒にご飯を食べているところを見るのが幸せでした」と優しい笑みを浮かべていた。渡辺監督は後半に登場するオペラのシーンの撮影を挙げ、「オペラなので喉が大事。現地キャストの方からは最初1回しか本番をやらないと言われていて」と状況を説明。一発撮りしか許されないような環境だったはずなのに、「歌い出したら気持ちよくなったのか、もう俺たちを撮らないのかって言われて(笑)。結局数回撮らせてもらいました」とうれしい誤算があったとニヤリ。ヴェネツィアの人々との交流があってこそ完成した本作だが、高橋はその経験を経て「最初はフラットに見えるけれど、コミュニケーションを重ねると人柄が出てくる。とても陽気で前向きな方たちで本当にすばらしい!」とスタッフ・キャストの仕事への向き合い方に感心したとも話していた。
<幸福だと思うときはどんなことを考えますか?>との質問には、高橋は「とにかくおすそ分けしなきゃ!って思います。幸福が訪れたら、独り占めしちゃうとバランスが崩れるような気がするので」と回答。渡辺監督は「最後の京香の言葉に尽きるな」と、映画を観て答えを見つけてほしいとも語っていた。