<武田 真一 / フリーアナウンサー コメント>
全てはここから始まった。
まだ「謎のウイルス」と呼ばれていた2020年2月。
あの豪華客船の中でいったい何が起きているのか
見えざる敵に人々はどう立ち向ったのか
この作品でようやく知ることができた。
小栗旬さん、窪塚洋介さんらが演じるDMAT の医療スタッフは
感染の恐怖、世間からの誹謗中傷に耐えながら
ひたすら目の前の患者を救うために身を投げ出す。
その姿に心が震える。
メディアや行政の問題点、様々な意見に翻弄される情報空間の危うさも鋭く描き出される。
あれから5年。
失われる命、自粛、ワクチンへの期待と猜疑、利他の心…
パンデミックから学んだことは、今も、胸に刻まれているか?
風化させてはならない教訓を思い起こさせてくれるかけがえのない作品だ。
<坪田信貴 / 「ビリギャル」原作者 コメント>
「豪華な俳優陣で描く壮大なアクション映画を想像していましたが、真逆の「静」の映画でした。しかし、自分の頭と心が終始動き続ける。こんな映画は初めて。見終わった後は、感動と、自分の人生を見つめ直す気持ちでいっぱいになりました。「正しさ」ってなんなんでしょうか…。」
<中田 秀夫 / 映画監督 コメント>
あの時、クルーズ船内で何が起きているのか分からないままどこか「他人事」と感じていた。
私たちが真剣には知ろうとしなかった内実が、眼前に、胸に迫ってくる。一刻一秒を争う中、
合理的判断を下す冷静さと、「乗客の命を守る」という「職分」を全うしようとする情熱。
自らの感染も覚悟した方々も数多いだろう。彼らの仕事にとって至極当然とも言えることが、
いかに尊いことかを、この映画は真摯に語りかけてくれる。
<中井 圭 / 映画解説者 コメント>
国内で最初にコロナと対峙した医師たちによる知られざるヒーロー映画であり、所詮は他人事だと考えてきた我々の振る舞いについての警鐘でもある。
ルールではカバーできない人道に対する問題提起でもあり、法さえ守ればそれが正解という思考停止した現代の価値観に一石を投じ、観客を揺り動かす。
<ラファエル / YouTuber コメント>
この作品は、コロナ禍の中で最前線に立ち続けた医療従事者や、命と向き合った人々のリアルな姿を映し出していて、終始胸が締めつけられました。
僕自身、コロナが発生した初期に感染し、救急車で運ばれて隔離・緊急入院となりました。
呼吸がうまくできず、入院中はお風呂もトイレも酸素マスクが手放せず、「このまま死ぬのかな」と思ったことを、今でも鮮明に覚えています。
そんな経験があるからこそ、この映画に登場する人々の苦悩や覚悟に深く共感し、心を動かされました。
当時、命を支えてくれた医療現場の方々に、改めて感謝の気持ちを強く抱きました。
単なる記録映画ではなく、「あのとき」を生きたすべての人の心に響く感動の物語だと思います。