一方、吉高は映画を観た観客から寄せられた「吉高スゲエ!」「吉高様、黒沢作品の相性良すぎでござる」という感想を喜ぶと、黒沢監督から「吉高さんとは相性がいいなと思いました。吉高さんは現場で『え~?』とか『あ~』とか言いながらも、いざやるとなったら思いっきりやってくれる」などと評されて、吉高は照れながらも喜んでいた。

続いて、主人公の村重が歴史上「裏切者」と表現されることも多いが、本作では実はそうとは言い切れない人物像が描かれていることにちなみ、「みんなからこう思われてるけど実は違うところ」というトークテーマに。吉高は、「緊張したことないでしょ?ってよく言われるんですけど…凄くします。どうせヘラヘラ喋ってるだけと思ってるかもしれないけど、今この場も緊張してます!何個の目で見られてると思ってるの!?」と観客に訴え、「生きていると、緊張してるか眠いかのどっちかなんです。そういうタイプの人間なんで(笑)」と名言のように述べていた。続いて菅田は、「『黒牢城』での官兵衛役もそうですが、賢い役が続いていますが、僕は無茶苦茶バカです!国語とか全然出来なくて、台本を読むとか作戦を練るとかすごく苦手!」と役柄とは真逆な“意外な素顔”を告白。そんな二人に対して本木は、「地頭が良いという事」とフォローしながら「二人のように地頭が良くて、それでいて気楽にいるように見える。そういう人たちに私は本当に憧れます」と羨望の眼差しを向け、笑いを誘った。

終盤には、本木による『黒牢城』&黒沢監督愛トークに多くの時間が割かれた結果、舞台挨拶の終了予定時刻もオーバーし、台本にあった想定質問が1つしか出題出来なかったという状況に陥る場面も。これに吉高が「本木さんの作品に対する探求心もそうですが、映画の撮影が終わってからもさらに探そうとしている」と舌を巻くと、菅田も「舞台挨拶で監督に撮り方を聞く主演はいない。自分が聞きたい事を聞く。もう愛でしかない!」と感激。恐縮する本木を横に、吉高は「司会をぶった切って自分がMCをやろうとするし、結果質問事項は5個あったのに1個しか答えられないという…。本当は舞台挨拶も終わってる時間ですからね!?」と愛のあるイジリで場内は爆笑となっていた。
最後は、黒沢監督から「『黒牢城』を観たことで、荒木村重という人物に関して関心を持たれた方、あるいは映画館で映画を観るということが面白い体験だと気が付かれた方は、ぜひ映画を2回3回と観ていただきたい。『黒牢城』でなくても映画館で映画を観ていただけると嬉しいです」と、最大級の映画愛を込めたメッセージが送られ、盛大な拍手でイベントは終了となった。