そのコメントを受けて竹野内は「今井さんがおっしゃっていたように、“壮絶な戦いであの時は何が何だかわからなかった”というお話いただいて思い出したのですが、前に別の戦争映画をやった時に戦争を体験された方にお話をうかがったことがあって、“戦争というのは敵の弾で命を失うと思うだろ。違うんだよ。みんな怖いから一斉に撃ち始める。味方の弾でも死んでしまうこともあった。それが戦争の恐ろしさだ。”と教えていただいて。戦争を体験した人じゃないとその壮絶さは分からないと思いますし、二度と繰り返してはいけないなと思います。そのためにこの映画をご覧いただけたらいいなと思います。」と自身の体験も交えて想いを明かした。奥平は「平和がある大切さを伝えることが大事なんだなと改めて思いました。今年22歳で初めて戦争映画に携わらせていただきましたが、また戦争を題材にした作品に携わる機会があるかもしれないので、この『雪風 YUKIKAZE』から学んだ事、受け継いだ気持ちを年を重ねても無くさずに残していきたいと強く思いました。」と話し、田中は「戦争のことを語りたくないと思う方も多いなかで、本作を製作する上で今井さんはスタッフと色々なコミュニケーションを取っていただいたと聞いているので、つらい経験を『雪風 YUKIKAZE』に託してくださった。ご自身の辛かった事を思い出すことは身を削る想いだったかと思います。今井さんの想いに感謝しております。このメッセージを受け取ったからには次の世代に伝えていく義務があるんだなと改めて感じました。」と今井氏へ感謝を伝えると共に作品に託された思いをしっかりと受け止めていた。

最後に竹野内は「本当に私たちは今井さんのように実体験された方のお話を聞くことができなくなっています。時と共に戦争という現実味が薄れてきてしまっていると思います。私たちがバトンを受け取って、私たちが後世に伝えていくことが義務ではないのかなと思います。」とメッセージをおくり舞台挨拶を締めくくった。

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