この度、第73回サン・セバスティアン国際映画祭の「オフィシャルセレクション」に選出され、9月20日(現地時間)に特別上映会を実施され、監督である阪本順治、主人公・多部純子(演:吉永小百合)の息子役・多部真太郎を演じた若葉竜也、そして若葉演じる多部真太郎のモデルであり、田部井淳子の実子・田部井進也が舞台挨拶に登壇した。

劇場に到着するやいなや、上映を待つ200人ほどの観客に囲まれ、次々と写真やサインを求められた3名は笑顔で応じた。

満席となった会場(262席)の観客から大きな拍手で迎え入れられた、映画『顔』で招待されて以来25年ぶりの参加となる阪本監督は「この映画は山の映画でもあり、登山の映画でもありますけど、それ以上に家族の映画です。主人公が後年、いろんな困難と闘いながら、それを乗り越えたくましく生きた。その姿が皆さんの心を打ってくれればなと思っております。今夜この映画を選んでいただいてありがとうございます。」と述べ、本映画祭初参加となる若葉は『Kaixo. I Ryuya Wakaba.(こんにちは、若葉竜也です)』と現地のバスク語でご挨拶。「日本で丹精込めて丁寧に作った映画をこうやって世界の皆さんに観ていただくということにとても強い思いがあります。そしてそれを叶えてくださった阪本監督、進也さん、そしてこの映画を観に来てくださったみなさんにとても感謝しています。そして、偉大なる田部井淳子さんにとても感謝しています。」と熱い想いを語った。

晩年、病と闘いながらも登山家として山に挑戦し続けた母を支えてきた田部井進也は「2003年、母がビルバオに来てハイキングしたっていう記録が残ってまして、その地域に来れたことをとても嬉しく思います。母のことをこうやって世界の方に観ていただけること、そういう作品を作ってくれた監督、演じてくれた竜也くん、本当に皆様ありがとうございます。」と感謝を述べた。

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