そして、あらためて初日を迎えた思いを尋ねられた是枝監督が「映画の企画がスタートしてまだ2年ちょっとという、すごくスピーディーに完成までたどり着いたんですが、とても濃密な2年間でした。クランクインして、お芝居を見ながら台本を直したりとキャストの皆さんも少し戸惑われたこともあったかもしれませんが、その分、自分が感じたこと、考えたことがそのまま作品になっているなと、でき上がったものを見て感じています」としみじみとコメント。綾瀬も「完成披露やカンヌでも温かく観ていただきましたが、いよいよ今日が本番のような感じがしています。皆さんに届けばいいなと、緊張とワクワクを感じています」と続けた。

一方、初主演作でカンヌの地を踏んだ大悟は、およそ9分におよぶスタンディングオベーションを振り返り、「日本であれだけの長い拍手というのは体験したことがないことだったので、嬉しかったんですが、5分を超えるとだんだん、どこまで続くんだろう、これは面白いなと思い始めてしまいました」と笑いながら振り返った。

カンヌ国際映画祭前となる5月11日に行われた完成披露試写会では、「綾瀬さんをエスコートしてみせる」と宣言していた大悟。その結果について質問されると、「見事、エスコートはできました。緊張はありましたけど、ワシは46歳なんで。右手くらいは上げられるんですよ」と回答。綾瀬からは「すごく紳士的に、毎回ちゃんとペコっと手を出していただいて。すごく緊張もする場なのに、とっても安心感があって。大悟さん、ちゃんと手を出してくれて偉いなって思いました」とのコメントが飛び出し、会場内はドッと沸いた。その言葉に大悟も「帰ってきて何度もこの話になるんですけど、大悟の手が緊張でビシャビシャだったとは言わないでいてくれる。そこがすばらしいですね」と明かし、会場は大笑い。さらに桒木の方を見やり、「今日は里夢に(エスコートを)していただきましたからね」と笑う大悟だった。

また、甲本夫婦の一人息子の姿をしたヒューマノイド・翔を演じた桒木は、なんとカンヌの公式上映日に10歳の誕生日を迎えていた。「誕生日におめでとうと言われて、監督や綾瀬さんや大悟さんから(プレゼントを)いっぱいもらったので嬉しかったです」とカンヌの思い出について明かすと、大悟も「すごいですよね。レッドカーペットの日が誕生日だというんだから。持ってる男ですよ」と感心した様子。そんな彼らと過ごしたカンヌについて是枝監督も「今回はけっこうリラックスしていました。意外と冷静な自分がいて、大悟さんがちゃんとドレスを踏まないといいなとか、そういうところが目に入ってくるんで。そして、レッドカーペットの正面に(バラエティー番組の企画のために相方の)ノブさんがいて。とんでもない衣装とメイクでいらっしゃったんですが、大悟さんからは『無視してくれ』と言われました」と笑いながら振り返った。

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