一方のクロエという役柄について杉咲が「エマはそっ気ない振る舞いをする人なのですが、根底には『困っている人に対して何かをしてあげたい』という、そういう優しさがにじみ出ているところがとても素敵だなと思います」と分析すると、多部も「エマは不運な状況から物語が始まりますが、クロエに拾われて本当に幸運な人だなと思いますし、そんなエマに出会えて、クロエも幸運だったなと思います」とふたりの役柄がかもし出す関係性について噛み締めるように語った。

一方、そんな2人との共演に岩瀬も当初は緊張していたという。「僕からしたら、お二人ともずっとテレビで見ていた方々なので。お会いする前は『クールな方々なのかな?』『自分をどこまで出していいんだろう?』と不安でした。しかも僕が演じたシモンはパフェづくりが得意な人なので、説明ゼリフが多くて。僕も緊張してしまって、ついセリフを噛んでしまったりもしたんですが、その時もふたりが『大丈夫だよ』と声をかけてくださったのが本当に嬉しかったのを覚えています」と笑顔を見せた。
イベントの中盤で、撮影現場での苦労話について質問された杉咲は「苦労とは少し違うかもしれませんが、今泉組特有だなと感じたのは、ワンカットで長回しをしていた時に『もう一回』と言われまして。お芝居に改善点があったのかなと思って、何を言われるのかなと待っていたら、監督がパッとやって来て、わたしの前にあったコップを1 ミリくらいずらされて、『お願いします』とおっしゃって去っていったんです。これには本当にカルチャーショックというか、監督が画面に映るすべての要素に神経を注がれている方ということを実感して、すごい経験だったなと思いました」と述懐。